中小企業の採用難対策 ~はたらきたくなるオフィス&ホームページの魅せ方~

2025年07月30日
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中小企業の採用難は深刻さを増している

中小企業にとって、採用難という状況になってかなりの月日が経ちます。
特に新卒の採用は、中小企業にとって困難を極めます。
ある程度の人材であれば、よっぽどの特徴がある中小企業以外は
比較対象には入っても、大手企業に負ける結果となることが圧倒的に多いです。
人材不足の売り手市場では、些細なことでの人の流出も防ぎたいものです。

生産年齢人口の激減はこの先も続いていく

なぜこのようなことが起こるかというと
生産年齢人口が圧倒的に減っているからというのが一つの要素であることは間違いありません。
30年前に約8,700万人いた生産年齢人口は、現在7,000万人になってきており、
20年後は5,500万人になるようなデータも出ています。

30年前から1,700万人も減っていて、このような採用状況になってきています。
その中で大企業が今まで通りの人員の採用を普通に行っていると、
中小企業に来るような人がいないということになります。

300人未満の中小企業の有効求人倍率は6.5倍

実際、求人倍率は従業員300人以上と300人未満で大幅な差が生じており、
2024年の3月卒は従業員300人以上が1倍台なのに対して、
300人未満は6.50倍となっています。
出展:第41回ワークス大卒求人倍率調査(2025年卒):リクルートワークス研究所

中小企業は生き残るために、様々な手を打ってはいるものの

この数字だけ見ると、中小企業が新人を採用するには、かなり困難を極めていると思います。
まずぶち当たるのが『知名度の壁』です。
どんな会社か知られていないところに入っていくというのは、ホントハードルが高いものです。
次に採用の為の予算や人員の不足。
また、ホームページやSNSの活用不足。
中小企業はその中で生き残っていくために、賃金を上げたり・・・
としますが、そのくらいでは採用競争に勝つことは難しいです。

開周堂の採用対策とは・・・

弊社も、一中小企業として、こういったことに対して苦戦していました。
実際採用に対して応募してくる人が、2019年3名、2020年1名、2021年6名でした。
しかし、このまま指をくわえて見ているだけでは沈んでいく一方です。
そこで採用で応募者を増やすためにはという観点で2つの施策を実行しました。

1.オフィスの改善
私たち開周堂は空間を快適にはたらきたくなるオフィスに、また生産性を高くするための場所としての提案事業をしながら、社内は島型対向のレイアウトや、古い会議室を使用していました。このまま自社のオフィスがそれではまずいと思い、大きな改善を行いました。
ABWの考え方を取り入れた、仕事の内容に応じて働く場所を変えられるようにしました。
そして、それをホームページ上に動画で見ていただける環境にしました。

2.ホームページの大幅リニューアル
ホームページも元々やっていたものから、大幅にリニューアルしました。
開周堂のような中小企業でも採用が増えるようにするために、トップページの更新、その下部に社内の仕事風景を動画として作成しました。
オフィスのリニューアルしたものも、随時リニューアル理由含めてホームページに更新しました。
また、採用に特化したページも作って、応募者に寄り添う内容にしました。

その結果がこちら

この2つの施策を実行したことで、応募者が突如として、激増します。

※開周堂の資料から抜粋

この2年で途轍もないほどの応募をいただきました。
ましてや昨年は1月~8月までの集計にもかかわらず、前年の5倍近くなっています。

中小企業だからと言って負けない魅力を持つ

昨今、オフィスのリニューアルをすることでのエンゲージメント向上や、生産性の上昇は人的資本経営にとって非常に大きなポイントになっています。
特に経営層にとっては、賃金上昇だけに頼っていた部分が、賃金上昇と比べて非常に小さい投資で、大きなプラスが期待できると言われています。
なので大企業はこぞってオフィス空間の大きな変化を進んで行っている時代です。
中小企業でも、オフィスを改善することでの効果というのは、社員のエンゲージメント向上に非常に大きなプラスをもたらす上に、ホームページや会社見学と併用することで、採用にも大きな効果が出るというのは言われています。
それほど大きな投資をしなくても、大きな効果が期待できるこの施策、検討してみてはいかがでしょうか。

開周堂では千葉県を中心に関東各地でのこのようなオフィス空間の改善や「はたらきたくなるオフィス」の構築のお手伝いをしています。
ご興味がある方は、是非一度ホームページ全体をご覧いただけると幸いです。