今年も始まって早くも3週間が経過しました。
例年通りの慌ただしい1月が過ぎようとしています。
弊社は12月決算の為、昨年の数字のまとめや決算資料の作成も進んできており、
様々な数字を見る機会が多くなってきています。
社員との個別面談もこの時期の行われるのですが、例年にも増して熱の入った面談になっており、今までよりも私が圧倒されるシーンが多いなと感じます。
「今年自分でやりたいこと」、「今年会社をこうやって持って行きたい」など、会話していると予定の30分がオーバーし、昨日も3人の面談で4時間超えとなりました。
本来ならば、時間キッチリというのがあるべき姿と考えますが、それだけお互い話すことがあるということ。これは、非常に重要だと感じています。
弊社の場合、1年間の評価も全て数字で構成されており、細かく点数を付けているため、そこでの数字のやり取りというのもひとつのキーになっています。
もちろん営業をしていると、何よりも数字が一番のワードです。
商品の6掛とか、7掛とかそんな言葉や運送費、搬入設置費、諸経費など、ひとつの数字を間違えるとお客様にご迷惑を掛けたり、
会社に損害を出したりすることもあります。そんな状況の為、慎重に数字の計算は行います。
昨日もそんな数字との格闘を終え、帰ろうとしていた時に、経理から仕訳が違っているという話を受けました。
国民健康保険料と厚生年金保険料の件です。こちらは基本的に労使折半で、従業員に給与を出す中から天引きで預かったものとほぼ同額を会社で負担して翌月支払っています。
ただ、昨年5月に新たに入社した社員の年金局の申請の際に、入社日を「24年5月1日」と書かなくてはいけないところ、「23年5月1日」と書いた関係で、6月20日に来る年金局からの請求書が事務的に13カ月分の請求が来たという問題が起こりました。
その件は、5月15日くらいには分かって、年金局に訂正をしたものの間に合わず、大きな金額の請求が来て、翌月で相殺するという事となりました。
その際の仕訳がイレギュラーだったので、説明を求められました。
30分くらいで理解してもらえましたが、そこでも数字・数字のオンパレード。
さすがに、数字はこりごりと感じて家に帰ったら。。。。
家で娘が勉強を教えて欲しいと待っていました。
算数です。
我が家は現在、大学受験の真っただ中の子供と、中学受験真っ只中のこどもがいます。
もちろん大学受験の勉強は教えられませんが、中学受験の勉強くらいなら、とこの1月は週末はほぼつきっきりで勉強を教えています。
教えるために、ただ何となくついているだけでは、捗りませんので、自分で学んで教える必要が出てきます。
もちろん、自分で予習は大事ですが、やる気を出すためには一緒になって同じ問題を解くことが大事で、最近は毎日分数と小数が混じった問題を計算して解いています。
※自分の計算した形跡です。実は1問間違えてます。
最初は、朝や家に帰ってから、また週末にこうやって数字を見るのはどうかなと思っていたのですが、それが案外悪くないのです。
そして、こういう分数と小数が混じった問題が、すらすら解けるようになるんです。
これって、多くの人は社会に出て使わないから関係ないと思うかもしれません。
しかし、案外重要なんです。
私、新入社員によくこの話をします。
「1に1.2を掛けるのと、0.8を割るのの答えは同じかどうか?」
ふと考えると、これって同じじゃない?と思う方もいるかもしれません。
これを、自分たちの仕事に当てはめると。。。
「10,000円の原価のものに2,000円の利益を見込んで販売します」ということと
「10,000円で商品を販売しました。利益が2,000円です」という話です。
どちらも、利益は2,000円ですが、「利益率」は異なります。
ここに大きな落とし穴が待っているわけです。
当然、最初の答えも同じなわけがありません。
ただ、何となく1.2と0.8は対比しているので、同じと錯覚することもあるかもしれません。
1.2は「⑤分の6」で0.8は「⑤分の4」です。
という事は0.8で割るという事は、逆数を掛けることになるので、「④分の5」を掛けることになります。
すなわち、1.25を掛けることになるわけです。
当たり前じゃんと思う方もいるかもしれません。
しかし、社会人のスタートの時にこの話をすると、いともかんたんに「同じです!」と答える人が多いのです。
頭の中で、分数に変換せずに「1.2」と「0.8」の1からの距離が同じことを理由に答えているのだと思います。
なので、私は感覚は重要だけど、こういった脳内変換も重要だという意味も込めて、この話をしているようにします。
ただ、こういう問題になってくると、営業マンはつい「0.75」で割りたがるのです。
1個当たりの定価は何円でしたか?という問題です。
この問題の答えは、「500円」です。
しかし、社会に出てからこの問題を考えると、利益率25%を見込むから・・・。
答えは、533円(割り切れず)になります。
こういうニュアンスの問題は、もう少し社会に出てから活用できるものに変えてもらえるといいのにな、とこうやって問題を解くとつくづく思います。
それでも、朝から晩まで数字三昧の日ですが、懲り懲りしたと言いながら数字に次ぐ数字も悪くないと最後は考えてしまう事を思うと。。
自分は、やはり数字が好きなのかもしれません。