おにぎりの価格だけが上がっているわけではありません ~労務単価を紐解く~

2026年02月18日
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需要と供給のバランスが崩れまくる年度末

年度末になりました。
私たちにとっては、『最需要期』の時期です。
20年前くらいですと、3月に入ってから「3月中に納品して」というお声に対応できていたのですが、
その頃と比べると、納品する商品があっても、人がいないということが多いです。
ここで言う人というのは、家具や内装で言えば施工してくださっている職人さん、
セキュリティだと工事の施工をしてくださる方、設定等をしてくださる技術の方など、その方々の取り合いとなっています。
そんなわけで、この時期は職人さんの価格も上がっています。

おにぎりを買いに行ったら、高くなっていました

最近は巷の値上げも依然と比べるとひと段落したかなと思う頃ではありますが、
ここ最近だとコンビニのおにぎりが30円値上げみたいな話も出ています。
パーセントに直すと20%くらいの値上げ幅になるでしょうか。
それにしても、ここ数年の世の中の値上がりは半端ないと思います。

私が小さいころから、20年前くらいまでは、そうは言っても値上げをしたかしないかが、気づかないレベルでした。
しかしここ最近は顕著に上がっています。今日は、世の中の値上げを紐解いてみたいと思います。

小学生の思い出 ~通学路の自動販売機~

小学生の時に道端を歩いていると、自動販売機があり、中の缶ジュースはおそらく90円から100円に値上げしたタイミングだったと思います。
数字が好きな私は、自販機を見るのが大好きで当時その中で一番安かった「三ツ矢サイダー」が80円だったことを明確に覚えています。
80円もおこづかいがなく、自動販売機でものを買ってはいけませんという学校からの不思議なお達しもあったせいもあり、
いつか80円を自販機に入れて三ツ矢サイダーを飲んでみたいと思っていたことを覚えています。
話は逸れましたが、20年前程度の缶コーヒーは120円だったと思います。今自動販売機の缶コーヒーは140円が主流ですので、アップ率としては20%といったところでしょうか。

小学生の思い出2 ~家から徒歩3分のマクドナルド~

同じ時期に家から歩いて3分の場所にマクドナルドがありました。
マクドナルドは、当時は珍しいハンバーガーショップで、前を通るたびに何とかこのお店でおいしいものを食べたいと思っていた小学生時代でした。
当時、記憶だとハンバーガーが180円、チーズバーガーが200円か210円だったと思います。
※直後に値上げしてハンバーガーが200円になったと記憶しています。
夏休みのラジオ体操という習慣があり、頑張って学校に通い続けてハンコをもらい続けると、ある程度の数が溜まるとマックフライポテトSの
無料券がもらえました。これがうれしくてうれしくて。
今の価格を見てみると、ハンバーガーが190円、チーズバーガーが220円と、40数年前から比べて、変わっていなかったです。
もちろんこれは、変わっていないのではなく、その後マックが価格破壊を起こして、20年間は80円とかだったと記憶しています。
なので、20年末から比べると2.4倍くらいの上げ幅ですね。
もちろん、ハンバーガーは特殊な値段付けではあるので、比較するならビックマックですね。
ビックマック指数という言葉が世界の物価比較で使われているくらいなので、これで比較すると、20年前は280円とかだったと思います。
現在が480円程度だと思いますので、70%程度のアップ率ですね。こちらのほうが指標としては正しいです。

小学生の思い出3 ~友人の父がやっていた某大手コンビニ~

コンビニも徒歩3分の場所にあって、小学生のころよく行きました。
友人の父が、某コンビニを千葉でも相当早くからやっており、小学校低学年のころはその某コンビニ大手のお店の入口に10円ゲームが数台置いてありました。
今でいう駄菓子屋にゲームが置いてある感覚と一緒です。
隣が公園という立地もあいまって、夕方は小学生が大挙してそこに押し寄せていました。
当時は、ペットボトルが主流になる前だったので、ビンの飲み物が当たり前の時代。それも、今でも時々売っているクラシカルなビンジュースではなく、
今の280mlペットボトルくらいの寸胴の炭酸飲料が流行っていました。そのビンを思いっきり振って、ふたのところを学校の名札で挿すと、
「ピシャー」と炭酸飲料が出てきます。それを喉に直撃させて飲むというのが流行っていました。
また、話はだいぶ逸れましたが、今回の話題となっているおにぎり、20年前は100円~120円といったところだったと思います。
今回の値上げで、具材にもよりますが200円~220円程度への値上げです。80%程度のアップ率です。

職人さんたちの人件費とは

そして、今回の話題でもある職人さんたちの人件費です。
1つの基準となるのが、公共工事設計労務単価です。
こちらは、昔のことはデータで持っていないので、以下の表からの参照になります。


※出展 国土交通省 令和7年3月から適用する公共工事設計労務単価について
https://www.mlit.go.jp/report/press/content/001864366.pdf

20年前を見てみると、13,000円後半くらいが労務単価でしたが、令和7年で25,000円手前となっています。
これを考えると、やはり80%程度の伸びになっていますね。
その中でも私たちが一番お世話になっている内装工は、千葉県だと公共工事設計労務単価が32,500円となっています。
もっと読み解くと、細かい数字や管理費なんかも出ていますが、こういった物価上昇に自分たちの感覚が追い付かないといけないんだと痛感します。

おわりに

今回は、さまざまな価格上昇を観点に労務単価の上昇を紐解いてみました。
戦略的に安くしていたものや、頑張って価格を維持してるものもある中ではあるものの、価格上昇は避けて通れない世の中になってきていますね。
その中で価値のある商品や、費用に見合った、もしくはそれ以上の価値のある施工をお届けできるよう、日々努力して臨んでまいります。
引き続き、開周堂をどうぞよろしくお願いいたします。