高校野球もそろそろ夏の大会が始まります。
千葉県も組み合わせが確定して、7月5日の開会式を待つばかりとなりました。
147チーム(163校)が1枚のキップを賭けて戦います。
県内11カ所の球場で試合があります。
私も、長年野球に携わってきたので、今回の11の球場いずれも自チームでの試合を見たことがあります。
マリンとか目立つ場所での試合も、だいぶ長いことやっていないなーと思います。
その昔、マリンの名物アナウンサー 谷保恵美さんにアナウンスをやってもらった岩手県のチームとの対戦
「リアスリーグ」にベンチ入りコーチとして参加したこともあり、そんな経験から、たまにはマリンでの野球も
楽しみたいなと思う今日この頃です。
もちろん、高校野球で見るとしたらスタンドで見るだけなんですけどね。
昨年、稲毛高校は浦安市運動公園野球場で2回戦を戦い、3回戦は長生の森公園野球場でした。
今年は、初戦2回戦、白井高校と11日船橋市民球場で対戦です。
少しでもいい試合をして、あわよくば勝ってもらえると嬉しいです。
稲毛高校の名称も、あと2年となり、今年から「稲毛・稲毛国際中等教育」という連合チームのような名称となりました。
少し寂しい気もしますが、中等教育学校になっても、「稲毛」の名前が残るので、稲毛高校OBとしては嬉しいものです。
さて、そんな中で先日起こった出来事です。
子供の練習試合中に、頭にデッドボールを受けました。
バックネット裏で見ていて、少し相手投手が荒れているなと見ていました。
初回、それまでに変化球で2つデッドボールを受け、2点取って回ってきた打席。
ストレートが頭に当たりました。
当たった時、ボールが跳ねるが跳ねないかで重症か軽症か分かるとよく言われますが、その時はあまり跳ねませんでした。
少し昔の人だったら分かるかもしれませんが、巨人のクロマティが頭にデッドボールを食らった感じでした。
(当時のクロマティはそのまま入院したくせに、翌日代打で出て来て満塁ホームランを打っていますが・・・)
周りが駆け付け、時が止まった感じがしました。なかなかストレートが頭に当たるって、珍しいと他人事のように一瞬見ました。
もちろん、臨時代走になり、そのまま退きました。
軟式時代含めて、周囲の人がストレートを頭にデッドボールを食らうことってそれほど多くなく、まだコントロールがままならない少年野球の時くらいしか記憶にありませんでした。
さて、硬式球のストレートが当たった直後は、私も軽く考えていました。
まあ、痛みが取れて、本人が大丈夫だったら次の回から出ればいい、なんてことを一瞬考えましたが、いやいやそれはダメなことです。
両チームの顧問の先生が素晴らしい対処をしてくださり、とりあえず初期処置をしてそのままグラウンドを後にすることにしました。
さて、その日は日曜日、その後どのように対処しようか。。。
救急車という手もありましたが、場所が家から20kmくらい離れていたのと、車で来ていたので、自分が連れていくのが早いと思いました。
どこに連れて行こうかと思い、ネットで「硬式球_デッドボール_頭」とか探しましたが、あまりいい回答がありませんでした。
そこで、救急安心電話相談「#7119」に電話をしました。
ほどなく、応対していただける看護師さんが出てくださり、相談をしました。ただ、事情を説明しても、ボールが頭に当たったとしか理解してもらえず、「硬式球」や「ストレートが当たった」というキーワードを説明しても理解してもらえませんでした。様子見でも大丈夫なのでは、と言われましたが、受診したいと話したところ、その日の当直医である「千葉メディカルセンター」を紹介してくださいました。
試合会場からそこまでは1時間くらいかかる場所だったので、1時間後に行きますと話して向かいました。
非常にラッキーだったのが、その病院に子供が元々かかっていたため、病院さん側で記録を持っていらっしゃって、スムーズだったこと。
そして、診察してくださった先生が野球経験者だったので、現在の状況を理解してくださり、精密検査をしてもらえました。
結果、とても大きなこぶが出来ただけで、頭部の出血もなく無事でした。
そして、数日後に野球に復帰することが出来ました。
後からネット検索した結果出てきましたが、ひとつのデッドボールで人生変わっている人の話をいくつも見ました。
高校野球なので、プロ野球と違い頭にデッドボールを当てたい人も、当てられたい人もいません。
当たったまでは仕方のないこと。
しかし、その後の処置一つで大きな後遺症につながる可能性も否定できないのは事実です。
今回は、当たりどころの良さや、先生方の判断により、大ごとにはなりませんでしたが、頭のデッドボールは生徒が「大丈夫」と言ってもその後の危険性がはらんでいるという点を痛感しました。
高校野球も大事ですが、高校生にとってはその後の人生はまだ60年も70年もあります。
是非、こんな時に本人も周囲も無理することなく、きちんとした処置をすることで、いい野球人生を送ってくれればと思います。
今回は、少し毛色の違うブログをお届けいたしました。