オルガテック東京2025が開催されました。
今年は6月3日~5日の3日間、例年同様東京ビックサイトで行われました。
過去最高の45000人近い来場があり、私も初日に見学に行きましたが、人の多さにびっくりしました。
今年のイトーキは新たなブランドNIIを目玉の展示でした。
今後の展開が期待できる内容でした。
※非常に人が多かったので、粗い写真ですいません。
さて、前日にはイトーキのオルガテックレセプションがありました。
今回も多くの代理店社長の方々が参加して、イトーキの新しい取り組みなどを聞きました。
講演では一橋大学名誉教授の伊藤邦夫先生のお話を聞きました。
その中で、オフィス環境への投資はコストでないということをお話しされていました。
最近、これが当たり前の流れですが、これを以前から提唱されていたとのことで、すごいことだなと感じます。
また、「働きやすさ」ばかり追求するのではなく、「働きがい(生産性)」を高めることが重要との話でした。
他にも様々有用なお話をしていただきましたが、今の私たちにとって何よりも重要なテーマでした。
どうして、この話題が重要なのか。
それは、「人的資本経営」という言葉に代表される、人材を「資本」として捉える考え方が現在の経営には欠かせないからです。そして、人材の価値を最大限に引き出すことで、中長期的な企業価値向上につなげるという考え方です。
そのために、人材育成・採用、エンゲージメント向上への投資を通じて、人材の価値を高め、ひいては企業全体のパフォーマンスを向上します。
私たちも、お客様にこういった話をする機会が多いです。
お客様もこのような話題に対して、興味を持たれている方が激増していると感じます。
そして、私たちももっともっと知識を増やすことで、この重要性の高さをお客様に知ってもらえるように今後も勉強していきます。
↓↓人的資本経営で必要になる「人材採用と人材定着」をデータに基づいて推進するデータトレッキング
オルガテックにしても、人的資本経営にしても、本当にオフィスの変化は目まぐるしいですね。
長年扱っている私たちでも、ここ数年の流れについていくのは非常に難しいと思います。
20年前くらいから海外ではテレワークや社内でも働く場所を変えたり、様々な働き方を推奨した働き方が進み始め、日本でも働き方改革という名称で、様々な働き方の変革が進んできました。そこで、ABWのような働き方というのが国内でも一気に進みました。
これは、日本の生産性が海外に比べて非常に低く、1人当たり労働生産性(就業者1人当たりの名目GDP)は世界で34番目(2023年時点)と言われており、海外からヒントを採り入れ、このような働き方の変革が始まりました。
今日本ではABWのような働き方が全盛です。それは、ひとえに人的資本経営というところに繋がってきます。
一方で、海外に目を向けると、ここ数年テレワークは減少に転じて来ています。特にGAFAM(Google、Apple、Facebook、Amazon、Microsoft)といった世界的なIT企業が次々とオフィス勤務の回帰を進めることで注目を集めています。
この流れの背景には、「チームの連携強化」や「イノベーション創出」の必要性、生産性を最大化するための環境再構築といった側面が挙げられています。
国内に目を向けると、早くもその流れは到達してきており、各社がどのように出社を促しオフィス回帰させるかに注目が集まっています。
その中で、出社したくなるオフィス作りにつながる最近の傾向は「コミュニケーションが生まれる」とか、「集中したスペース」とか「自宅にない利便性」とか言われています。
もちろん、どれも、非常に重要なキーワードですが、斬新すぎる話として聞いたのが「自席回帰」です。
先日、ある方の講演でお話を聞いたのですが、今のオフィスでのストレスが軽減されるというポイントの一つなのかもしれません。
元々、自席のあるオフィスであればその辺の実感はないかもしれませんが、ABW等で自席のない人にとって、その昔自席を経験したことがある方は、様々な意味で自席を欲しいと思うようです。
現在自席がなく、過去自席経験のある50代の人に話を聞いたところ、それは特に世代間でも違いがあるとの話でした。自席の良さを知っている人はコミュニケーションという点や安心感という点でそのように思うとのことでした。
また、入社以来自席経験のない30代の人に話を聞いたところ、この世代での人は自席はいらない。管理する側のやりにくさはあるのかもしれないし、人事の評価の難しさはあるが、自分としては自席はいらない。というような話でした。
ここから先、私たちが世界の中で競争していくためには、生産性の向上は必須事項です。
その中で、従業員のエンゲージメントを上げながら、より結果の出るオフィスを作っていくために様々なオフィスの変革は進んでいきます。
その中で私たちはいち早く新しいトレンドをつかんでお客様にご提供していきますので、ご興味ある方は是非ご相談ください。